
今回のガラスの豆知識は、前号に引き続き、『結露』についての解説です。
前号では、外気の冷たさを伝えにくくして表面温度を上げることが結露防止への近道で、
そのために2枚のガラスで断熱性の高い空気を封じ込んだ『ペヤグラス』が考えられたと述べました。
それでは、外気温0℃、室温20℃のときに、単板ガラス、透明ペヤグラス、
Low-Eペヤグラス 『サンバランス』で、どれぐらい表面温度が違うか、計算してみましょう。
室内側ガラス表面温度は、以下の式で求められます。

それぞれの計算結果と、結露の始まる湿度をまとめると、以下の通りになります。

一般的には、室内湿度を40~75%程度に保つのが、快適な室内環境の目安と言われています(多くの人が、40%以下になると口やのどの渇きを覚え、80%以上になると衣服などに湿っぽさを感じます)。冬は暖房のせいで空気が渇きがちであることから、加湿器を使用する家庭も多いのですが、加湿器の自動運転も湿度50~60%に設定されている場合が多くなっています。 これらから、室内を快適な環境(室温20~23℃、湿度50~60%程度)に保とうとすると、単板ガラスでは、 すぐに結露発生につながってしまいますし、中空層6ミリの透明ペヤでもギリギリです。 中空層12ミリのサンバランスなら、非常に高い確率で結露の発生を抑えることができます。
なお、『まどまど』も同じように室内側ガラス表面温度を上げる ことができます。『まどまど』の室内側ガラス温度は、計算では 求められないので、実測による熱貫流率から求めた数値が、 右の図です。 外窓(5ミリ)と組み合わせることで、合わせガラスをいれた 『まどまど』は中空層12ミリの透明ペヤと同等、中空層6ミリの Low-Eペヤグラスをいれた『まどまど』は中空層12ミリのサンバ ランスと同等の結露防止効果があることが分かります。
※まどまどのカタログP9に記載の防露性の図で、外窓(5ミリ)の表面温度と結露の始まる湿度の数値が間違っていました。正しくは、表面温度:6℃、結露の始まる湿度:41%R.Hです。 お詫びして訂正いたします(次回のカタログ改定で修正いたします)。
