サステナビリティへの取り組み
- TOP
- サステナビリティへの取り組み
SUSTAINABILITY
AGCグループのサステナビリティ経営の基軸となるもの、それは「Blue planet」 「Innovation」 「Well-being」の3つの社会的価値の創出です。これらは、世界が直面する長期的な社会課題の解決に向けたAGCグループの貢献と、AGCグループの持続的成長を目指す上で重要となる機会とリスク(マテリアリティ)のうち「重要機会」をとらえ、当社の製品・技術で社会の課題解決に貢献してゆく領域として設定しました。AGCグループは、これらの課題を、創業以来培ってきた強みである「技術」と「信頼」 を活かすことで価値に変え、豊かな社会と地球の実現に貢献します。
THEME.1環境
工場のLED化による省エネ、
労働環境改善
工場内の照明をこれまでの水銀灯や蛍光灯から省エネ効果の高いLEDへの切り替えを進めています。省エネはもちろんのこと、照度が高くなることで作業しやすい労働環境への改善を実現しています。
※イメージ画像になります
エネルギー高効率設備への転換
生産設備や空調設備をエネルギー効率の高いものへ転換することで、環境への負荷軽減を図っています。
使用電力の見える化
工場全体の電力使用量だけでなく、生産設備ごとに電力使用量の推移を見える化していきます。電力をムダ遣いしている設備や時間帯を特定することで、より効果的な改善に繋がります。
太陽光パネルの設置
(再生可能エネルギーの活用)
既存工場へのオンサイトPPA、2026年稼働予定の久留米工場への自己所有型太陽光パネル設置を進めることにより、再生可能エネルギーの活用を推進しています。
※イメージ画像になります
EcoLogiプロジェクト
(お客様との配送効率化による
CO2削減活動)
AGC特約店様と協働で「EcoLogiプロジェクト」という取組みを実施しています。EcoLogiプロジェクトではガラス製品を輸送する際の物流効率をお客様と一緒に向上させることにより、CO2排出量の削減を目指しています。
イメージキャラクター:エコロジちゃん
Ecologiプロジェクトのイメージキャラクター「エコロジちゃん」が誕生しました。取組み内容をエコロジちゃんが分かりやすく解説する特設サイトも近日公開予定です。
THEME.2製品 / 社会
環境に配慮した製品
AGCでは気候変動問題の解決に貢献できる、環境に配慮した省エネ・創エネガラスの普及を目指しています。
製造段階だけでなく原料調達・販売・物流・使用・廃棄などの各段階における環境負荷を評価し、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減を目指し、また、使用時に環境負荷低減に貢献する製品、寿命のより長い製品の開発・提供を推進しています。
高断熱・遮熱・省エネガラス
高断熱・遮熱を実現し、省エネ効果を得られることで社会全体のGHG排出量削減に貢献するAGCの建築ガラス商品をご紹介いたします。
Low-E複層ガラスサンバランス®
光を通しながら日射などの遠赤外線を反射する本製品は断熱効果に優れており、開口部の遮熱・断熱、採光のバランスを最適にすることによって、省エネに寄与します。
住宅向けのトリプルガラスでは高い断熱性能を実現しました。
現場施工型後付けLow-Eガラスアトッチ®
既存の窓ガラスにLow-Eガラスを貼り付けるだけで、Low-E複層ガラスと同等の性能を得ることができる後付け窓ガラス。簡単に断熱性、遮熱性、省エネ性を高め、快適な室内空間を実現します。
関連商品
高機能で防音性に優れる二重窓(内窓)
サッシはそのままに省エネガラスに交換
創エネガラス
エネルギーを創出することによってGHG排出量削減に貢献するAGCの建築ガラス商品をご紹介いたします。
建材一体型太陽光発電ガラスサンジュール®
ガラスの間に発電セルを挟むことで、太陽光発電を可能にするガラス製品です。ガラス本来の採光性を保ちながら、創エネと建築物の意匠性を両立。一般的な太陽光パネルを設置せず、窓面などのガラス部位を活用できる点も強みです。
社会や暮らしに貢献する商品
AGCでは製品を通して社会に機能を与えるガラスの開発と普及を目指しています。
日々発達する情報通信技術によるIoT社会への対応、気候変動に伴う災害対策や近年増加している犯罪への対策などに製品を通じて貢献していきます。
防災安全合わせガラス
地震・災害・台風などに有効な、防災安全合わせガラス<ラミセーフシェルター>は、ガラスの耐貫通性に優れ、特殊フィルムとガラスの強固な接着固定により、ガラスの飛散防止性を有します。近年、毎年のように「数十年に一度」と言われる大型台風が発生し、風災や洪水による甚大な被害が起きています。
また、「地震大国」と呼ばれる日本では、いつどこで大地震が発生するか分かりません。安全・安心な暮らしを実現するためには、こうした災害に備え、窓ガラスの防災安全性を高めることが重要です。
<ラミセーフシェルター>は、2枚のガラスの間に厚さ60mil以上の柔軟で強靭な特殊フィルムを挟んだ構造の「防災安全合わせガラス」です。
- 衝突物が貫通しにくい
- 破片が飛散しにくい
- 紫外線遮蔽効果
- 高い防犯効果(CP認定品※)
- 優良住宅部品(BL-bs認定品)
※ここでは、「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」で定められた試験に合格した商品をCP認定品と呼びます。
<ラミセーフシェルター>は特殊フィルムの厚みが60mil以上の「防災安全合わせガラス」です。2枚のガラスが特殊フィルムに強力に圧着されているため、屋根瓦の破片相当の飛来物が衝突してもガラスを突き抜けることはなく、衝突から人や家具を守ります。また、破損した場合も破片がほとんど飛び散らず、またガラスが窓枠から抜け落ちにくいため、被災後も継続して生活を維持することができます。高い防犯性能も兼ね備え、紫外線を99%以上カットし、家具や壁の色あせを抑える効果があります。
ミラリア
高い反射性と表示視認性を両立した“ディスプレイ一体型ミラー”。
鏡の美しさを保ちながら、明るく鮮明な映像を表現できます。カメラやセンサーなどを組み合わせれば、様々なサービスの展開が可能です。鏡をデジタル化することで新しい可能性が広がります。
資源を有効活用する製品・技術
基本的な考え方
AGCグループの製品は珪砂などの天然資源やエチレンなどの工業材料を原料としています。AGCグループは、地球上の限りある資源を有効に活用し、経済的かつ社会的に持続的な成長を遂げるため、従来推進してきた3R(Reduce、Reuse、Recycle)の徹底、再生資源の活用、梱包材を含む資源生産性※向上を通じ、事業の全フェーズで資源の循環ループを構築することを目指しています。
AGCの建築ガラス事業においては、ガラスのリサイクルを可能とする技術の開発や廃棄されたガラスの再利用を推進しています。
※資源がどれだけ有効に利用されているかを総合的に表す指標。自然資源やエネルギーが使われた量と、それによって作り出された生産量や経済価値の比率
サーモクラインの技術
AGC独自素材でリサイクル可能な住宅用複層ガラスを実現
AGCグループ独自開発の材料を使用し、耐久性と断熱性を実現した複層ガラスです。また、シンプルな断面構造を採用し、簡単な処理で複層ガラスを分解できるため、将来的なリサイクルも想定した複層ガラスです。
化学品の技術で、スペーサー・乾燥剤・封着材の機能を一体化し、リサイクルを容易にした構造です。
熱橋を抑制したウォームエッジ構造で断熱化を向上させるとともに、高寿命化も実現し、製品のライフサイクルを延ばすことに貢献します。
天然資源使用の削減の取り組み
カレット(ガラス屑)の活用
板ガラスの製造工程では、珪砂やソーダ灰に加え、カレットを原材料として使用しています。
板ガラス製造工程で発生するガラス端材だけでなく、複層ガラスなどの建築加工ガラスの工場で発生するもの、使用が終わった建築物などからガラス製品を回収・分別した廃ガラスが使われます。
より多くのカレットを消費すれば、その分の珪砂やソーダ灰などの消費が抑えられ、天然資源の保護、循環経済の促進を図ることができます。