2枚のガラスをプレスして作る複層ガラスの製造を担当しています。その中でも主に、2枚のガラス同士の中空層を保つ「スペーサー」を貼り付ける、インスペクションという役割を担っています。貼り付けの前にガラスに傷や埃がないかを目視で確認する必要もあるので、そういった検査も行っています。２mほどの大きさであれば一人で業務を行いますね。
業務には速さと正確さの両方が求められます。丁寧に行うあまりスピードをおろそかにすると生産性が下がりますが、かといってスピードを上げたことでミスが増えてしまうと本末転倒です。スピードも正確さも両立した上で、どちらも充分なクオリティで仕上げる必要があり、そこがとても難しいです。入社当初は苦戦しましたが、今では以前の3倍近く生産性が上がっており、成長できているかなと思います。使えないガラスがどれだけ出てしまったかという仕損率が毎日算出されるのですが、その数値をいかに低くするかというのがやりがいにつながっています。最近は仕損品が0枚のときもあり、そんなときは頑張りを実感できますね。

家から近い場所であることに加え、CMもよく見かける大手の会社ということで信頼感もあり、受けてみたいと思いました。また、同じ作業に集中して取り組むということが得意だったので、転職先も前職と同じ、工場での業務を希望していました。実際に工場見学をさせていただいた際には、工場内のみなさんが明るく元気に挨拶をしてくださったことがとても好印象でしたね。また、「女性活躍」に取り組んでいるというのも感じられて、その一人目として働きたいなという思いもありました。
実際に働く中で、自分がスペーサーを貼り付けたガラスが社会に出ていくというのはなかなかできる体験ではないので、とても新鮮ですし面白いなと感じています。以前友人の新居を訪れた際に、窓ガラスにAGCと書かれており「友人の家の一部にも使われているんだ」と驚きました。山口工場で作られたのかどうかというのもスペーサーの種類でわかるのでそこまで観察してしまいましたね。もともと専門的な知識は全くなかったのですが、業務を通して知識をつけることで、見える世界が広がったなと感じます。